この頃の若い人は・・・よく聞くセリフです。私が若いころにも言われたものでした。嘘か誠か、古代エジプトの遺跡から見つかった粘土板にも書かれていたそうです。
少し厳しめな社員研修を請け負う人材育成会社の営業マンは、「厳しい研修に行かされるくらいなら会社を辞めます」と言う若者が増えていると嘆きます。
過去の経験から正しいと思ってやってきたことも、この頃の風潮で一部からは否定され自信をなくしている経営者はたくさんいるのではないでしょうか。
かつてバブルといわれた時代には、採用のために学生を接待したり、中には海外旅行にまで連れて行ったりする会社もありました。
しかし当時の若者たちはバブル世代と言われて、本来なら実力では入社できないレベルの会社に入社してしまったのです。先輩も後輩も優秀な人ばかり、結果としてバブル世代は会社のお荷物になったものでした。
人口減のためこの先当面人材不足の時代が続くのだと思います。とはいえ、バブル期の反省から若者に迎合しすぎるのは絶対に良くありません。
21世紀になってITの発達で価値観が変わったかに思われますが、変わったのは表面的な価値観だけです。本質的に大切なことは太古の昔から何ら変わっていないのです。
大石会計では論語教室を10年以上開催しています。論語は2500年前に書かれたものですが現代でも世界中で大切にされている価値観です。
つまり2500年間文明は大きく発展したものの、人間の本質は少しも変わっていないのです。きっと2500年後も変わらないのだと思います。
表面的な価値観の変化に右往左往することなく、大切にしていること、特に日本人の価値観を次の世代に繋いでいきたいものです。