会社は成長するのが一番でしょうか。規模が大きくなった会社が勝ち組、大きくならない会社が負け組なのでしょうか。
そんなことありませんよね。成長するのもよし、しないのもよしです。間違って社長の器を超えてしまうとコントロール不能になってしまいます。会社は社長にとって分相応がいいのだと思います。
会社の成長を望まない社長は夢なさげに思われますが、社長がイメージする現実路線はそれで正しいのかもしれません。普通の会社は大きくすることよりも、良い状態を長く続けられることこそが理想なのですから。
いま日本には100年企業が3万社以上もある世界に誇れる長寿企業大国です。長寿企業の多くは中小企業なのをご存じですか。100年企業経営者の最重要任務は会社の拡大ではなく次の100年後に繋ぐことなのです。
100年企業の特徴は、派手さがない(堅実)、お客様を大切にする(正直)、従業員を大切にする(優しさ)、多くは同族企業(理念の承継のため)が多いようです。
私が知る創業数百年の長寿企業の社長は庶民から見ても意外なほど堅実な方です。一代で大金を手にした派手な社長から感じる危うさはありません。
因みにですが、世界最古の企業と言われるのは大阪府の宮大工『金剛組』、2番目は京都府の華道家元『池坊華道会』、3番目は山梨県の温泉旅館『慶運館』、いずれも1000年企業です。
大石会計は創業33年で100年企業には遠く及びません。100年続けるには4世代が必要になります。次の時代に残れるような社会から必要とされる会社になりたいものです。