R.I
我が家ではヨークシャーテリアを3頭飼っていますが、高齢で小型犬ということもあり、散歩へ行くときは犬用のカートに3頭まとめて乗せて、母が手押し車のように押し、近所を1周して帰ってきます。
犬のために散歩に行く、というよりも母が犬たちに散歩に連れてもらっている状態です。
たいてい1時間弱、たまに2時間ぐらい帰ってこないのでダイエットのために母たちと散歩に行ってみると、遅い理由がわかりました。
母と犬たちにはたくさんの犬友がいたのです。
人間だけで歩いてるときには到底ないような、初めて会う人からのお声掛け。
「あら、かわいいわね」「この子たち何才?」「お名前は?」
母はまるで自分がかわいいと言われたかのような満面の笑みで
「ありがとうございます!この子達、実は半年違いの三姉妹で、11才のひめ、10才のうみ、そら、です!」
人間だったら相当な個人情報です。
そんなやりとりを何回か繰り返し、ある上品な男性から声を掛けられました。
「こんにちは、私、この子達の友達なんです。マリのパパです。」
初めて会う私にも丁寧にご挨拶をしてくださり、慣れた手つきで愛おしそうに犬たちを撫でてくれました。
「じゃあ、またね」と別れた後、母が「あの方はマリちゃんのパパで、この子たちと同じヨークシャーテリアだったんだけど先日亡くなってしまったの。すごくかわいくていい子だったのよ。」と言うと涙ぐみながら歩き出しました。
名前も知らない、職業も知らない、上下関係もない。純粋に相手を想い、今日も元気に再会できたことを喜び合える関係は非常に尊いな、と感じました。こんな優しい気持ちがもっと広がれば、いじめや虐待もなくなり、戦争も飢餓もなくなり世界は平和になるのかもしれません。
What a ワンダフル world!!
犬たちがいるからつながるご縁で優しい世界が広がりますように!