この暑い夏の最中、明日8日㈫からの3日間、全国で税理士試験が行われます。受験生の苦しかった一年間の努力の成果が検証される恒例行事です。

　私が20歳代で受験した当時は、どこの試験会場にもエアコンがない時代でした。もっとも、暑くても寒くても条件は皆同じです。どう備えるかが大切です。

　私の場合、汗をかいた腕に問題用紙が張り付いて破れたりするので、タオルを何本も持参しました。日頃は鉢巻なんてしませんが、試験の時には汗のしたたり防止のため周囲の視線も気にせず鉢巻受験をしました。

　税理士試験には科目合格制度が採用されています。5科目の最終合格まで、何年かかっても1科目ずつ合格を積み重ねていけばいいので、働きながら受験する人にはうってつけの資格です。各科目の合格率は10~20%くらいですから難関試験に思えませんが、最終的にゴールにたどり着けるのは受験生のうち2%前後です。

　少し古い情報になりますが、国税庁が公開した2017年度税理士度試験の結果情報があります。それによると初受験から最終合格までの平均所要年数は10.37年、同じく初受験から3年以内の合格者は全国でたったの47人という結果でした。改めて易しい試験ではないことが分かります。

　私は今でも受験当時を思い出すと苦しくなります。特に受験勉強に専念した1年間は不安で眠れなかったり、血便が出たりと思い出したくありません。

　8月には他にも多くの国家資格の試験が行われます。公認会計士、不動産鑑定士、社会保険労務士、中小企業診断士等々・・・この1年を本気で頑張ってきた受験生に神様が微笑んでくれることを祈るばかりです。