コロナ渦の外出制限の頃、体力の衰えを感じました。家で運動をしたい、やる気はあるのに毎日続けられない。つくづく自分の意志の弱さに負けていました。そんな時に始めたアプリがありました。
同じ目標を持つ匿名5人が1チームを組んで、毎日挑戦した内容を報告し、励まし合いながら「習慣化」に取り組むものでした。
このアプリの開発のきっかけは、禁煙・生活習慣病の治療プログラムでした。今では、勉強、散歩、ダイエット、目標達成などジャンルは50種類以上あります。参加したのは「3分楽しく運動」チームです。無料なので、期待は半分でした。
ですが、これが、はまりました。同じメンバーで3年半も続きました。
後から知ったのですが、5人という数にも大きな意味があり、行動経済学のナッジ理論や、ゲーミフィケーションの要素を応用し、かなり研究された仕組みがありました。
やってみて一番感じたのは、孤独の壁が自分には一番の敵だということ。会えなくても何かを一緒に続けるチームの力が、予想以上に大きいことでした。さらに、匿名なので、気兼ねなくサボってしまったことも、上手く行かないことも報告し合えます。ありのままの自分を他人に開示することが、とても重要だということも知りました。
マスクを外す日常に戻った頃、チームは晴れ晴れと解散しました。
小さな結果でしたが、それ以上の学びがありました。そして、さらに「新しいことに挑戦できるかも」と、感じるようになりました。三日坊主の自分には、思いがけずの嬉しい効果で、これからが楽しみです。