
M.S
4月になり、街を歩いていると、みずみずしい顔をしている若者を見かけるようになりました。入学式を迎えたのか、社会人1年目なのか、それぞれ新しいステージにあがった顔をしています。
そんな若者を見ていると、なんとも嬉しい気持ちになり、この中から、これからの日本経済や産業を発展させてくれる若者が出てくるかも知れないなと思うと、ワクワクします。
少子化、相対的貧困、環境問題など、これからの日本が抱える問題は山積みです。課題を残した日本社会の重いバトンを渡された若者は、これからどうなっていくのか…。長い歴史の流れの中で、たいしたこともできずにバトンを渡す側の人間になっていく私が、ただ若者に希望を託すのは無責任なのかも知れないなとも思います。でも、1人の人間としてできることは少ないかも知れないけれど、あんなにみずみずしい顔をした若者を潰さない社会になるといいなと願わずにはいられません。
私は現在、中学生と小学生のこどもを育てています。自分の思った通りにいかないことも多く、どうすればよかったのだろうと、自分を責めることも多々あります。そんな時に「こどもはどうせ親が思った通りには育たないんだから、子育ては、安心して、楽しめばいいんだよ」という言葉を聞きました。そうだ、楽しんでいいんだ!と思うと、気持ちが軽くなり、色々な変化が楽しくなりました。
私が若者に託す日本の未来も、思った通りの明るいものにはならないかも知れません。でも、10、20年後私なんかが想像できない何かすごいことが、彼らの力によって起きたりすることも、あるかも知れないと思うと、やはりワクワクしてしまいます。そして何より、そんなことを考えるのは、楽しいです。