社内では生き生きしていない若者が、休日のボランティアには積極的に参加している。そんな話を聞くことがあります。経済活動ではないところで他人の役に立ちたいのでしょうか。
趣は異なりますが、ロータリークラブ、ライオンズクラブ、JCや同業者団体の活動を熱心にしている経営者って案外多いです。
どれも社会奉仕活動や業界の地位向上のための団体です・・・本来でしたら。若者と違うのは、それを経済活動の一部と見ていたり、名誉心を満たすためであったりすることです。
そんな経営者を見ていると時に心配になります。大きなお世話かもしれませんが、自分の会社は放っておいて課外活動に多くの時間を割いていることにです。
多少上流チックな団体から誘いを受けると、自分は選ばれし人になった気になり自尊心は満たされます。さらに役員にでもなろうものなら、名誉心も満たされることになります。
しかし団体の理事などの重責に就くと、多くの場合は会社の業績に影響がでます。影響しないようでしたら、いてもいなくても同じ社長か、素晴らしい仕組みが出来ている会社かのどちらかです。
お客様には代わりになる会社があるからまだいいのですが、そこで働く社員はお気の毒というものです。
私もかつてはそんな団体の役員をしていたこともありますが、やはり自分の事務所をずいぶん犠牲にしました。
そもそも人間関係作りもあって入った団体なのに、役員人事で揉めたり派閥が出来るのも私には合いませんでした。
奉仕の精神で社内を眺めたら、その景色はまったく違ったものになる気がします。社員やお客様に対する思いや接し方も変わるのではないでしょうか。私も反省です。