あなたの会社には、仕事はできるのに出世できない人っていませんか。どうして出世できないのでしょうか。

   これはプレーヤーとしての信頼はあるものの、上司とするには明らかに何かが足りないのです。プレーヤーとしての方が輝いていられると判断されたのでしょう。

「功ある者には禄を与えよ、徳ある者には地位を与えよ」と言います。出典ははっきりしないのですが合点がいく教えです。

   営業成績やスキルが抜群の人には給料（賞与）で報い、人望や優れた影響力のある人には役職を与えるということです。

   実際には、徳だけあっても出世することはありませんし、とかく優れた実績を上げた人に役職を与えがちです。

   成長著しい中小企業の場合、プロパー社員の成長が会社の成長に追いつかなくなります。管理職向きでない社員や中途採用したばかりの社員を高い役職につけてしまうことがあります。往々にしてそこで問題が生じてしまいます。

   人間的信頼のある人が上位ポストに就くと、部下のモチベーションが上がり組織は一体感を増しますがその反対も起こってしまうのです。

   結果を出しながらも、チームや他部署の仲間にも気配りができ、組織として共有する目的や理想に近付こうとする人が役職上位者に登用されるといいですね。