大石会計の今年の社員旅行は島根でした。出雲大社でお参りし世界遺産石見銀山を見学してきました。
実は出雲大社には一昨年の社員旅行の行き先として計画していたのです。その年は60年に1度の遷宮の年でしたからどうしても行きたかったのです。
ところが旅行会社の手違いで、旅行10日前になって飛行機の予約が取れていないことが分かりました。みんな盛り上がっていたのに……。
会社や学校の旅行に突然行けなくなるなんて、そんなことってあるのですね。旅行会社の担当者はやってしまったミスに電話口にも出られません。
ちなみに旅行会社は大手のK社でしたから安心していたというより、何ひとつ心配していませんでした。する理由がありません。
この非常事態に文句を言っていても始まりません。旅行中止か目的地変更か社内で多数決をとっている時間もないので、私の独断でまだ予約が取れる候補地の中から『長崎』を選びました。
別の旅行会社も考えましたが、人数や参加者名を全部把握しているK社なら手続きがスムーズだろうとそのままK社に手配を頼んだのです。
それにしてもK社の担当者はラッキーでした。本来であれば大きなクレームになるところが、一切のクレームも言われることなく反対に新しい旅行を受注できたのですから。
私は25年前に開業したばかりのころ、出入りの業者のミスで気分を害して随分怒鳴ったことがありました。発注者側という立場が上位者の態度としてありがちですね。
しかし間もなくして業者のミスだと思っていたものが私の勘違いだということが判明したのです。ショックやら恥ずかしいやら『穴があったら入りたい』とはこの時のための言葉かと思いました。これは私の人生観に大きく影響しました。
こちらが間違っていたからということではなく、たとえ正しいことを言っていたとしても、ブチ切れて激高している姿は大人の振る舞いとしてカッコ良くありません。
それ以来同じような状況でもダメなものはダメと指摘はしますが、こちらの人格を貶めるまでの言動はしなくなりました。していないと思います…たぶん。