大石会計事務所の社員の多くはマラソンを走ります。マラソンと言うと、よく「何キロ走るのですか?」と聞かれます。はい、マラソンですから42.195kmです。
先日行なわれたマラソン大会で、大石会計2人目のサブ3.5(3時間半切り)ランナーが誕生しました。男性社員全員がフルマラソン経験者で、サブ4ランナーが5人在籍する大石会計でも、サブ3.5のハードルはかなり高いのです。
年に1回だけ事務所をあげて参加するマラソン大会もあるのですが、日ごろは各人が好みの大会にエントリーし、トレーニングも各人ごとに勝手にやっています。
それにしてもマラソンは経営に通じることが多いスポーツです。目標を設定して、逆算してトレーニングをする。結果が出ないときには、原因を分析してトレーニング方法を変える。PDCAそのものです。多少の戦術はありますが、頭で考えているだけでは結果は出ません。愚直にやり抜くことが必要です。
マラソンは練習がそのまま結果につながるスポーツです。ゴルフでしたら「たまたま入ってしまった」、ボウリングでしたら「ストライクが5回続いた」なんてこともあるかもしれませんが、マラソンにはラッキーや出会いがしらは絶対にありません。
ただしマラソンと経営には大きな違いがひとつあります。マラソンは脚を運びさえすればゴールは確実に近づきますが、経営は頑張ってもゴールに近づかないこともあるということです。
確信を持てない未来に向け、愚直にやり抜くには心の強さは必要です。そんな約束されていない未来について社員に夢を語り、勇気をもって引っ張り続けられる人が有能な経営者なのです。
大石会計では走る社員を重用しているわけではありませんが、結果として幹部社員ほど日ごろから走っていることが面白いなと観察しています。まったくの偶然なのですが、サブ3.5を達成している二人の社内での職位は№2と№3です。これも大石体育会系事務所と言われる所以なのかもしれません。