「景気が良くない」「アベノミクスはまだ中小企業には関係ない」「景気がいいのは東京だけ」、まだまだ泣き言を言う社長は少なくありません。
私は、今の景気は決して悪くはないと思っています。いったいどうなったら景気がいいと言えるのでしょうか。
平成になってからというもの、ほぼ不況の中を経営してきたではありませんか。今よりもっとひどい景気を経験してきたのに、社長の口からプラスの言葉が出てこないことは少し残念です。
成績の上がらない社員が「景気が悪いから」と原因分析したとき、社長がどう反応するのか見てみたいものです。
そもそも年商1~2億円の会社でしたら、景気よりも社長のマインドのほうが影響は大きいのです。ロイヤルホストが景気の影響を受けても、町のそば屋は影響なんてほぼないと考えてください。
近年の脳の研究では、人間の脳は現実と空想(イメージ)との区別がつかないといわれています。経験とイメージに区別がつかないということは、プラスのイメージを持ち続けることは、成功体験を積み重ねているのと同じことになるのです。
反対に、ため息をついたり、よくない言葉を口にすることは、マイナス体験を繰り返しているのと同じなのです。
ですから、景気が悪い、社員が悪いと愚痴をこぼしたり、人の失敗を期待することは自分自身を傷つけることになるのです。
タイガーウッズは、同伴競技者のパッティングのときに「入れろ」と願っているそうです。入れられたら入れ返す心構えなのです。
「外せ」と願っていたところへ、相手が入れたのでは、その後の自分のパッティングの結果に影響があります。
他人の失敗は自分の成功ではないのです。みんなで上手くいって、みんなでいい思いをするイメージでいきましょう。