サロマ湖100キロマラソン

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「サロマ湖ウルトラマラソンでの皆さまのご活躍をお祈りしています」……行きの飛行機のチーフパーサーが、女満別空港到着後のアナウンスで最後に言ったひと言です。

 たしかに、当日の乗客はウルトラマラソンの参加者が多かったと思います。しかし、このチーフパーサーには、その前にもただ者ではないなと質の高いホスピタリティを感じていたので最後の一言にはグッと来ました。

 私のウルトラの結果はといいますと12時間23分13秒と、どうにか4月のウルトラ途中棄権のリベンジを果たすことができました。連続の失敗では社員に面目が立たないので正直ホッとしています。

 それにしてもやはりウルトラは大変でした。以前に一度完走しているのですが、走っている時は、何度も「もうやらない」と思っていました。

 あんなに辛いのに、ゴールの瞬間にすべてが吹っ飛ぶのですから不思議です。苦しければ苦しいほど上手くいったときの達成感は大きいものになるのです。

 サロマ湖ウルトラは、10回完走した人に、サロマンブルーの称号と特別ゼッケンその他の特典が与えられます。そのためか男女ともに70歳以上の参加者が目立ちます。長く続けていることに頭が下がります。

 話は変わりますが、以前ウルトラマラソンの運営側の方に聞いた話です。意外とマラソンの現場には男女の出会いがあるのだそうです。 

 レース中にアクシデントに見舞われた女性が、それを助けた男性の個人情報を主催者側に問い合わせることも時にあるそうです。主催者は、いい話なので男性に許可を得て女性に伝えるのだそうですが、それがご縁で結婚にいたったケースが複数あったそうです。

 自分が苦しいときに見知らぬ人を助けるのは、なかなか出来ることではありません。

 人は苦しいとき、大変なときにこそ本質が出ますから、ある意味で、女性のこの男性選び方は正解なのです。そう考えると、マラソン婚活なんて面白いかもしれませんね。