そういえば、年度末なのに高校生の息子の通信表をまだ見ていません。見るに値しないと言ったらそれまでですが、順位が表現されていない最近の通信表は見せられてもよく分かりません。
私が小学生の頃の通信表は5~1の相対評価でしたから自分のポジションは分かりました。運動会の徒競走にいたっては、順位によって賞品に差がつけられていたものです。平等主義を旨とするいまの学校教育の現場ではありえないやり方です。
しかし、そんな子供たちも世の中に出たら嫌でも競争にさらされることになります。子供の頃から競争社会に順応できるように訓練をさせる役割を学校が担ってくれるとありがたいのですが。
ビジネスの世界では、上位置にいないと収益面で厳しい戦いとなります。目指すのは地域一番店ですが、最低でも上位2割には入りたいものです。
パレートの法則でいうと、上位2割の会社の売り上げが、市場全体の売り上げの8割を占めることになります。と言うことは、100社中21番目以下の80社は市場の残り20%の売り上げを奪い合うのですから、残念ですが一生浮かばれません。
しかし、その上位2割に入るのはそれほど難しいことではないのです。小さな成功のコツを知って実行することと何よりも社長の前向きな姿勢です。もちろん商品力や技術力は大切ですが、並以上の実力をお持ちでしたら社長の「いい思い込み」だけで上位2割どころか数%に入れることは私の30年の経験から明らかです。
売れないレストランは料理が不味いのではありません。ですから料理を工夫しても問題は解決しないのです。このことに気付くだけで目の前が開けるという方は多いと思うのですが。