受験シーズン真っただ中です。大学入試となると、第一希望に運よく入れる人はどのくらいいるのでしょうか。受験生のみなさんが、なんとか力を出し切って希望通りの学校に入れることを祈っています。
もっとも、こう言ってしまうと身も蓋もないのですが、どんな結果になろうとも、多くの場合その後の人生にはあまり影響はないものです。当事者としてはそんな悠長なことなど言っていられないということは、私自身の経験からも理解はできますが。
この学校に受からなければ……、この会社に入れなければ……、この人と結婚できなければこの世の終わり、なんてことは絶対にありません。
私は、地方の高校を卒業後、中途半端な大学に進み、地元山梨の地方銀行に就職し、25歳で退職、小さな会計事務所勤務を経験して29歳で税理士として開業、現在に至っております。途中経過はともかく、現時点では7~8割は納得のいく結果です。納得するしかありません。
もしも私が成績優秀で、一流大学を卒業し、誰もが羨むエクセレントカンパニーに入社していたらどうだっただろうと考えることがあります。きっと超優秀な同僚たちに囲まれ、額に汗して必死に頑張っていたことでしょう。しかし社内で自信を持つこともできず、辞める勇気も出なかったのではないかと思います。その意味では、途中経過が多少思い通りにいかなかったことも幸いしました。ついています。
極端な例ですが、私の知人は一流大学を出て、私などが逆立ちをしても入れないような会社に就職したものの、働き盛りの時にその会社が倒産していました。また別の人は、東大を出てメガバンクに入行し順調に出世し米国子会社代表にまでなったものの、9.11の犠牲となってしまいました。人生何が起こるか分かりません。
良かれ悪かれ、いまの環境が明日も続く保証はありません。どんな結果が出ても受け入れて、決して諦めることなく今を精一杯やるしかありません。諦めたときが失敗なのですから。