好意的≧批判的

LINEで送る

 世の中には、なにごとにつけ批判的な人がいます。ものごとや情勢について、見事に欠点やデメリットを言い当てるのです。そんな人は、問題意識が高く頭良さげに見えてしまいます。

 しかし誤魔化されてはいけません。ただ文句を言うだけでしたら、相当程度の低い人でもできてしまいます。批判ばかりの人で人生が順回転している人に、私は出会ったことがありません。

 もっとも、批判的な見方でものごとが改善されることもあるので、一概に批判的な見方が悪いとは言いません。ただし組織を運営する立場の人は、できたら好意的な見方ができる方がいいに決まっています。

 人もモノも、出来ることならgood glassesで見たいものです。私が出会った成功者の多くは、ものごとを素直に受け止める美点凝視の方たちばかりでした。

 いつもニコニコしていればいいとは言いませんが、基本的には笑う門には福が来るものです。社員も協力業者も、仏頂面で皮肉ばかりの社長の下では楽しくないことだけは確かです。社内の緊張感のため、承知してワザと厳しい顔ばかりしている社長もいますが、たぶんニコニコ社長が主催する会社の方が生産性は高いと思います。

 どんなに実力があっても、しかめっ面をしていては運も逃げてしまいます。運も実力のうちといいますが、運こそ実力なのです。運とは祈っていれば訪れるものではありません。人間関係の中で生まれるのです。

 どんなに勉強ができても、どんなに知識があっても、どんなに技術があっても、それだけではなかなか上手くいきません。やはり運が必要です。人との関わりが重要です。

 社長に笑顔を向けられたら、誰でも笑顔になります。社長の言葉の端端に思いやりを感じたら、誰でも素直になります。すべては社長からです……ああ、反省。