歴史の重み

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 先日、出雲大社に行って参りました。今年の出雲大社は、60年に一度の大遷宮の年にあたります。いかに長生きしたとしても60年後には生きていられないので、行くなら今年しかないと思っていました。
 
 縁結びの神様といわれる出雲大社ですが、縁にもいろんなご縁があります。人のご縁、学びのご縁、仕事のご縁、地域のご縁、血のご縁……ご縁のおかげで今の環境があるのですから、すべての過去に感謝です。
 
 その翌日には厳島神社にもお参りしてきたのですが、二つの神社は趣こそ違うもののその神々しさに歴史の重みを感じずにはいられませんでした。
 
 それにしても長く続いてきたものには理屈を超えた偉大さがあります。本物でないものは消え去ってゆきますから、続くことだけでも意味があるのです。

 それは会社も同じではないでしょうか。私個人は100億円企業よりも100年企業に魅力を感じます。もちろん、100年企業にも1年目はあったのですから、歴史の浅い会社がダメだということではありません。

 帝国データバンクによれば、日本の100年企業の内、8割は年商10億円未満ですし、6割は社員数が10人未満だそうです。そこから判ることは、長く続けることと規模とはほぼ関係ないということです。

 そしてもうひとつ、長く続けるためには社長はカリスマである必要はないということです。カリスマは次の世代に承継することはできないので、社内に文化と仕組みを残すことの方が永続のためには大切なのです。

 お陰様で大石会計事務所は来年で創業25年を迎えますが、弊社も社内に課題は山積です。目前の利益も大切ですが、将来に何を残すのか、どうなりたいのか、耐えつつも遠くを見ながら経営していきたいものです。