大石会計事務所は、フルマラソン完走者が10数人在籍する少し変わった会計事務所です。陸上競技の経験者は一人もいないのに3分の2の社員がマラソンを走るのですから、走ることに関しては日本一の会計事務所に違いありません。
事務所で毎年参加している11月の河口湖マラソンが、今年から富士山マラソンへと生まれ変わりました。コースも、河口湖と西湖の二つの湖を紅葉の下富士山を眺めながら巡るコースへと一新されました。ちょうど今が参加者募集中ですから、我こそはという方は一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
いまはマラソンブームですからみなさま走ることに関心を示されるのですが、いざ参加のお誘いをしてみると、練習して走れるようになってから参加しますと多くの方が応えられます。マラソンを完走できるような体力がついたら挑戦するというのです。そんなタイプの人はきっとマラソンを走ることがないまま終わってしまいます。
はじめからマラソンに興味がないのであれば、わざわざ苦しい思いをしてまで挑戦することはないのですが、いずれマラソンを走りたいと思っているのでしたら、つべこべ言わずにエントリーしてしまうのがいいのです。マラソン大会のエントリーは本番の数ヶ月前ですから、とりあえずエントリーだけしてその後に練習すれば十分間に合うのですから。
これがマラソンだからまだいいのですが、人生上の課題だとしたら、じっくり訓練や検討を重ねてからしか行動が起こせないようではチャンスをモノにできません。あれこれ考えて結局何もしないまま無駄に過ごす人が多過ぎます。やるべきかやらざるべきか迷ったときには、やってしまうのがいいのです。
そして困難な道と安易な道との選択で迷った時には、ほぼ間違いなく困難な道の選択が正しいのです。私自身、いつも困難な道だけを選んでいるわけではありませんが、あらためて振り返ると困難な道の選択だけがその後の人生に大きくつながってきています。
右は厳しい道、そして左は比較的平たんな道、得られる結果が同じなら敢えて困難な道を選ぶ奇特な人はいません。困難な道の向こうにある果実の方がより大きいから迷ってしまうのです。小さな果実をたくさん集めても人生には大した影響はありません。他人より少しだけ大きな果実を獲得するべく、少し厳しい選択を重ねる人生が楽しいのではないでしょうか。