宗教活動

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「経営理念」、あなたの会社にはありますか。そんなものは、大きな組織の運営では必要だが中小企業では必要ないとお思いではありませんか。経営理念なんてお題目のようなもの、そう思い込んでいる人も少なからずいます。

 経営理念がなくても、社長の意志が社内に浸透し、社長の目指すところと社員の行動にブレがなく、業績も納得のいく水準でしたらそれもいいでしょう。しかし、そんな会社は多くありません。

 私ども会計事務所の人間は、中小企業の経営者から社員についての悩みや愚痴をよく聞きます。これは社長の意志が社内に伝わっていない証拠です。目指すところと社員の行動との間に乖離があるから社長はストレスを感じているのです。
 そもそも社長は、自社のあり方、未来像についての意志を社内に伝え定着させるためにどんな工夫をしているのでしょうか。そのためには、しつこく語り続けるか、紙に書き表わすしかないのです。

 経営理念とは、経営者が企業経営に対して持つ基本的な価値、態度、信念や行動基準です。社長にビジョンがないまま、社員の個性、感性に頼っていたのでは、会社としての統一性、一貫性は保てません。経営理念に基づいた自発的な活動ができたら素晴らしい会社になること間違いなしです。

 大石会計事務所では、経営理念を定着させるために毎朝唱和するだけでなく、朝礼の中で理念についてどのように理解し行動しているのかを社員が2分間語るコーナーがあります。全員が必ずいいことを語ります。マイナスに語る人は一人もいません。そして、語るために日々考えることで、潜在意識の中に擦り込まれていくのです。それは宗教活動のようなものなのかもしれません。みなさまの会社でもやってみたらいかがでしょうか。

《大石会計事務所経営理念》

一、私たちの最大の使命は、人を大切にする感動経営企業を広めることです。

一、私たちの最大の社会貢献は、利益を生む中小企業創りのお手伝いです。

一、私たちの最大の夢は、事業活動を通じた地域社会の活性化です。