日ハムの斉藤祐樹選手は自身の運の強さを評して、「持っている」と表現しました。肝心な時にはいつも上手くいってしまうということなのでしょうが、皆さまの場合はどうでしょうか。

　成功している経営者から、よく自身の人生について「運がいい」とか「ツイている」と聞きます。これも本人は認識していないだけで「持っている」ということなのでしょう。また反対に、上手くいかない人がいつも同じような理由で躓いてしまうのも、当たり前ですが運がないからではありません。「持っていない」からです。

　この違いは何なのでしょうか。偶然やたまたまはそんなに続きはしません。繰り返される運のよさとか悪さとかは、その人の思考や行動パターン、つまり習慣がそうさせているとしか思えません。

　いい習慣を持っている人は当然のようにいい引き寄せが増え、反対に習慣の悪い人にはいい引き寄せが減るだけのことなのではないでしょうか。準備ができている人にしかチャンスは巡ってこないということなのです。

　ものごとには必ず原因があって結果がありますから、同じことをしているのに結果が大きく違ってしまうということも、普通はあり得ません。結果が違うのだとしたら、それは同じことをしていないからなのです。

思いが変われば態度が変わり　態度が変われば行動が変わり
行動が変われば習慣が変わり　習慣が変われば人格が変わり
人格が変われば運命が変わり　運命が変われば人生が変わる

　これはありがたい教えです。素晴らしい人生を送りたかったら、素晴らしい人格を身につけるしかなく、その為には素晴らしい習慣を身につけるしかありません。思い、習慣、人格、人生……これらは完全に結びついているのです。
　そう考えると人生のテーマは、いい習慣を身につけることに違いないと思えてきます。残念ですが、分かってはいてもなかなか出来ないものです