お褒めの言葉

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 買うつもりはなかったのに買ってしまった。ひとつ買う予定だったがふたつ買ってしまった。思わず人に伝えたくなった。こんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

 ある調査によると、わたしたちがモノやサービスをリピートしてしまう理由の多くは「接したスタッフが気持ちよかったから」だそうです。

 各スタッフの感じの良さは、持って生まれたパーソナリティも多少ありますが、育った社内環境の方がより大きく影響するものです。会社は、社員採用時には自社の文化に合った人を採用するでしょうし、採用後は自社の価値観に合う社員になってもらうべく教育をしますから、長い間には会社の文化に同化した社員が多くなります。

 会社の文化は経営者の人生観の表れですから、経営者がどのように考えているかがとても大事です。経営者が商品力や技術力と同じくらい社員のイメージや空気感を大切にしたら、その雰囲気はお客様にも伝わるはずです。反対に、その部分に価値を置かない経営者の下では、お愛想のひとつも言えないような社員がお客様対応をするのですから、両者の差は明らかです。

 多くの方にご参加いただいている大石会計の少し変わった朝礼では、前日に外部の方からいただいた『お褒めの言葉』を発表することにしています。また『褒め褒めタイム』なるものでは、特定の社員について全社員が褒め褒めシャワーを浴びせます。褒められて育つ社員ばかりではありませんが、人から褒められて嫌な気分になる人はいません。

 誰のどのような行動が喜ばれているのか、どのように喜ばれているのか、どれだけ喜ばれているのか、これらを全社員で共有するために始めた仕組みです。みなさまの会社でもやってみてはいかがでしょうか。

 大石会計の今年を振り返ると、中小企業の例にもれず社員の採用、教育の面においては悩み多き一年でしたが、イメージしていた方向に向かって確実に前進しているという実感はあります。「買うつもりもなかった人に買ってもらえる」、来年もそんな会社を目指して奮闘していくつもりですので、厳しくも温かいご支援よろしくお願いいたします。