「部屋が少し寒いので室温を上げてもらえませんか!」……知人の会社の社内会議で女性社員が言ったそうです。
その場にいたニュージーランド出身の役員が、「寒かったら1枚羽織ればいいでしょ」と一言。今の日本人は我慢が足りないと言うのです。
この頃は寒いから、暑いからと言ってエアコンを上げたり下げたり調整しますが、かつては身につけるもので調整したものです。いつからか環境に合わせるのではなく、環境そのものを変えてしまうようになりました。
私が若いころ、一般家庭にはエアコンなんてありませんでしたから、暑さ寒さは自力で調整するしかありませんでした。
思い出すと30年前の税理士試験は、8月のクソ暑いエアコンもない会場で受験したものでした。暑くて当たり前と思っているので対策は各自考えてやっていました。
私はねじり鉢巻きで受験しましたが、気合が入っていたのではありません。頭から流れ落ちる汗を止めるためでした。なかには、バケツに水を張って両足を突っ込んで受験していた猛者もいました。
私たちオヤジが「我慢が足りない」なんて言ったら、若者たちは「時代が違う」と思うかもしれませんが、外国人から言われたら、何故か素直に受け入れられるから不思議ですね。
大石会計には極度の暑がりがいます。車で移動中、みんな窓を閉めているのに、誰の了解も得ずに一人窓を全開にして涼んでいる輩です。迷惑なんですけど、これが仕事にも熱い奴なんですよね。