最近ではかなりポピュラーになってきたガン検診のPETを受診してきました。受診施設は我が国のPET検診の草分け西台クリニックです。7年前に初めて受診した当時は都内では唯一で、全国的にも最大規模の施設でした。
それからほぼ毎年受診しているのですが、4年ほど前に自宅から近い多摩地区のある病院でPETを受診したことがありました。近くの方が便利と思ったからです。ところが、連年受診している西台クリニックでは毎回指摘されていたある症状については、その多摩地区の施設では完全にスルーされてしまったのです。
PETだけではなく、CTI、MRI、超音波どれをとっても今では珍しくはない検査です。ただし、それらの機器でとらえた画像から何をどう見抜くのかは人間の目を頼るしかありません。つまり、最先端機器も最後は人間の目次第ということなのです。
というわけで検査には一日の長がある西台クリニックに出戻ることにしました。ところが、この西台クリニック、あろうことか昨年春に自己破産してしまったではありませんか。それから半年して、運営母体が変わり新生の西台クリニックとして再開したのはありがたいことでした。
破綻から再開してから初めてとなる今年の受診は、どのように変わっているのか少し不安がありました。ところが受診してみると、受診者をゲストと呼び、各検査時には丁寧な説明がなされるなど以前よりもサービスの水準がかなりグレードアップされているではありませんか。スタッフはどなたも優しい眼差しで丁寧な応対をなさっているというのが今回の第一印象でした。
電話をした時、受付窓口のとき、各検査のエスコートのとき、あらゆる場面でホスピタリティを感じました。以前も決して悪い応対ではなかったのですが、破産という厳しい状況を超えて段違いに素晴らしくなったことに驚きです。
わたしがいつからこの施設で受診しているのかを気にしていたところ、帰りの受付で過去の受診履歴を書き出した紙をさり気なく渡されたことは感動させられました。
中小企業の場合、どんなサービスを提供するのかも大切ですが、どのように提供するのかによっても差別化を図ることができるのだということを改めて感じたガン検診でした。