読書の秋です。以前どこかで読んだビジネス雑誌に、年収1800万円の人と600万円の人とでは読書量が倍も違うとありました。もちろん年収が高い人の方が読書量は多いということです。
わたしども大石会計事務所では社員に毎月一冊の読書を強制しております。ルールとして漫画本がダメなのは言うまでもありませんが、小説も対象外としております。反論もあろうかと思いますが、どちらも娯楽の範疇であるという理由からです。
読書には、教養を深められるだけではなく、高いモチベーションの維持につながる効用があります。人間は、自分が知っている範囲でしかものごとを見られないものですから、読書によってその範囲を広げることはとても大切です。見識が広くなるとものの見え方も変わり、より適切な判断ができるようになります。富士山の5合目と8合目とでは見える世界は全く違うのですから。
さらに読書にはもう一つ効用があります。それは疑似体験ができてしまうということです。わたしたちが多くのことを自分で体験しようと思うのでしたら、人生は短すぎます。しかし、読書を通した疑似体験により過去の偉大な先人から成功事例を学ぶことができますし、また失敗事例も学ぶことができます。特に、危険なことや失敗事例は実体験などしたくありませんから、疑似体験するに限ります。
ただ、わたしは読んでみて自分に合わないと思った本については途中であっても躊躇なく捨て去るようにしています。そんな本であっても読破すればきっと良いことが書いてあるのでしょうが、楽しいと思えないことに時間も費やすのはまったくもって無駄なことだと思うからです。
大石会計事務所内には多くの掲示物があり、その中に社員が読んだ本を『おすすめの一冊』として紹介しているコーナーもあります。ご来所くださった方にはそんな掲示物もぜひご覧いただきたいものです。