レシート

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 みなさまはタクシーに乗った時にレシートをもらっているでしょうか。事業経費で落とす場合はもちろんですが、車内に忘れ物をしたときにレシート一枚で大助かりのこともありますから必ずもらうようにしてください。

 では、みなさまのお店ではお客さまに必ずレシートをお渡ししているでしょうか。お店によっては、レシートを求める人を特殊な方とか面倒な方と考えているように思えます。会計時にレジを打っていながらレシートを発行しないお店には少し呆れてしまいます。

 仕事の都合であなたのお店を利用した人は必ずレシートを必要としますが、それ以外でも家計簿をつけるために欲しがる人もいるかもしれません。家に帰ってから何かの都合でお店に電話しなくてはならないことも時にはあるでしょう。ですからわたしは、新たにお店を始める人には必ずレシートを発行するよう指導しています。いちいちお客様にお願いさせてはいけません。

 レシートには単に代金を受領した証というだけではなく、発行する側のメッセージを伝達する機能もあります。お客様がレシートを見るたびに、お店やサービスについて思い出してもらえたら嬉しいではありませんか。ですから、レジスターでお店の名前が印刷されるのはもちろんですが、キャッチコピーなどお店が大切にしていることも印刷できる機能があったらなおいいですね。

 こちらから頼まなければレシートも領収書も発行してくれないお店からは、わたしは次第に足が遠のいていきます。状況によっては領収書をもらいにくい場面もありますし、お酒が入ると面倒になることもあるからです。レシートを発行することは何も特別なことではありません。こちらが黙っていても当たり前に(気を利かせてではなく)発行して欲しいものです。

 それにしてもタクシーの運転手さんがお客様に渡さなかったレシートをため込んでいるのを見ると、もしかしたらレシートを売買する裏市場がどこかにあるのかなどと思ってしまうのはわたしの勘ぐり過ぎでしょうか。