安倍首相が年内に真珠湾を慰霊のため訪れるそうです。今年5月の伊勢志摩サミットの際、オバマ米大統領も広島平和記念公園を訪れ原爆慰霊碑に献花されました。
安倍さんは謝罪のために訪れるのではありません。もしかしたら謝罪の言葉は述べるかもしれませんが、それを期待する米国民も少ないのではないでしょうか。
オバマさんも唯一の原爆被爆国に謝罪はしませんでした。広島市民もオバマさんに謝罪を求めることもなく歓迎しました。
お互いに謝罪を求めても何も始まらないことを、成熟した両国民が理解していることが素晴らしいですね。
そんなニュースを聞いたからか、あらためて平和と戦争について考えてしまいました。
国家は自国の防衛について他人任せの丸腰というわけにはいきません。しかし軍事力だけで世界の勢力図が変わるのも望みたくありません。
日本には、幸か不幸か連合国に押し付けられた憲法9条があります。日本にしか出来ない、日本だからこそ出来る国際平和への積極的な貢献の仕方ってあると思います。
軍事大国化を主張する人もいますが、覚悟があって言っているのでしょうか。年金を含め社会保障費を2割削ったら、現在の年間5兆円の軍事予算は簡単に倍増できるのです。総論は賛成しても、わが身に火の粉がかかる各論には反対する、それでは単なる評論家です。
私が生まれた昭和34年は町にはまだ傷痍軍人もいました。自分の世代でも戦争があるのではないかと、子供心に怯えていたことを思い出します。ボケているかもしれませんが、やっぱり私は平和がいいです。
先日新聞でピコ太郎が、自分が提供する僅か1分の笑いも、少なくともその間の世界平和に貢献していると言っていました。
確かに1分でもプラスの波動が伝わるのと、マイナスの波動が伝わるのとでは大きな違いです。これは家庭や社内でも一緒です。毎日の「行ってきます」「お疲れ様でした」と分かれた後にいい余韻が残っていたら最高ですね。