リップンチェンシン

LINEで送る

20150810

 安倍首相、大丈夫ですかね。大阪の学校法人M学園との関係が取りざたされていますが大事に至らないといいのですが。

 それにしてもM学園の教育にはかなり違和感を覚えてしまいます。怪しさが満載です。思想教育がいけないとは言いませんが極端過ぎます。

 M学園は幼稚園児に教育勅語を教えているそうです。教育勅語は、悪意を持って見たらどうか分りませんが、普通の目で見たら軍事色、宗教色も皇室崇拝でもない世界に誇れる立派な道徳規範です。

 両親を敬い、兄弟は仲良く、夫婦仲睦まじく、友達とは信頼し合いましょう。そしてよく学び、よく働き、決まりごとを守って世のためになる人になりましょう・・・といった万国共通の道徳規範がそこには書かれています。

 大石会計では6年前から安岡定子先生を講師としてお招きして論語教室を開催しています。私自身の学びとともに地域への貢献が目的です。全500章句を学ぶのに3年半を要しました。

 その論語に似たようなことが、たった300文字の教育勅語には書かれているのです。戦前の小学生たちは皆暗唱していたそうです。ならば私たちもやってみようということで5年前から大石会計の社員も暗唱しています。ですから、M学園の件で教育勅語が誤解されるのは楽しいことではありません。

 サッカーのリオのワールドカップで、侍ジャパンの負け試合の後でサポーターたちはスタンドのゴミ拾いをして帰りました。阪神淡路大震災や東日本大震災後の被災地では、略奪行為や混乱はほぼありませんでした。大都会で失くした財布が無傷で交番に届けられることも珍しくありません。

 これらのことは世界的に見て普通のことでしょうか。これは寺子屋や藩校で学んだ論語、戦前に学んだ教育勅語や修身の精神が、日本人の中に脈々と流れているに違いありません。

 かつて日本に統治されていた台湾には「リップンチェンシン」という言葉が台湾語として定着しているそうです。意味は勤勉、向上心、信頼、正直、約束を守る、時間を守るといったことだそうです。漢字で書くと「日本精神」です。

 日本人というのは本当に誇れる民族です。一部のつまらない教育方針で日本人が誤解されたり卑屈になったりして欲しくないものです。