英語が話せると世界人口の4分の1にアクセス可能といわれます。いま日本人で英語を日常会話ができる水準で使いこなせる人はどれだけいるでしょうか。
英語をしゃべれない私が言うのもなんですけど、英語が出来るだけで十分な収入が得られるほど世の中は甘くはありません。
いま全国には7万人以上の税理士がいます。昭和の時代と違って資格だけで食べられるほど税理士はうま味のある職業ではなくなりました。
ところが英語がペラペラな税理士だったらどうでしょうか。とたんに競争力がつきます。ブルーオーシャンとは言いませんが外資系や海外進出企業には普通の税理士は近づきませんから。
税理士として上位1%の優秀な人よりも、普通の税理士でも英語がペラペラな人の方が集客できてしまうのです。
この頃の飲食店の経営は簡単ではありません。ある銀行の支店長は、飲食店の創業融資はハイリスクだと言いました。たしかに開店後1~2年で消えてしまうお店は多いです。
一方、海外ではヘルシーな和食は人気です。大陸系のアジア人が経営する寿司屋やラーメン屋など“なんちゃって和食”にもお客さんが群がります。
料理人としては一流でなくても、言葉に抵抗がなく海外に出る勇気があったらいろんな可能性が広がる気がします。
スティーブ・ジョブスは「創造性というのは物事を結びつけることだ」と、またジェームス・W・ヤングは「アイディアは既存の要素の組み合わせ以外の何ものでもない」と言っています。
言葉との組み合わせを例えにしましたが、ある基本価値(基本的な品質、機能、技術等)において他と圧倒的な優位さがなくても、別のなにかを組み合わせることで他との差別化ができます。
ひとつの基本価値に磨きをかけて高みを目指すのは王道ですが、実はこれが一番大変なことです。あなたのビジネスでは、なにか組み合わせるものはありませんか。