入社式

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 本日は大石会計の入社式でした。二人の若者が社会人としての一歩目の足跡をこの大石会計に標してくれました。ありがたいと思うと同時に、私自身とても重い責任を感じています。

 今の採用現場は20年ぶりの超売り手市場です。数多の企業の中から、弊社のような中小企業を選んで入社してくれたのですからありがたいです。

 これまでの学生時代は自立した大人になるための準備期間でした。言ってみれば人生のリハーサルです。これまでのリハーサル期間は学ぶことにずっとお金を払ってきました。

 しかし今日からの学びはお金をもらいます。お金をもらうのですから、もう本番のはじまりです。世の新入社員は、入社後しばらくはリハーサルが続くと思っている人がいますが、そこは改めてもらわなくてはいけません。

 新しい世界に入ったのですから、これから悩んだり苦しんだりすることも多いと思います。みんな悩んで大きくなるのです。

 悩みの原因は、自分の才能のなさ、性格の弱さ、コミュニケーションの下手さ、人間関係、お客様からのクレーム、恋の悩みもあるかもしれません。

 悩みにも苦しくなる悩みと、苦しくない悩みとがあります。苦しくなってしまう悩みの多くは、心が自分に向いているのだと思います。自分を中心に考える悩みは苦しくなります。

 そんな自分が「どうしたらあの人たちに喜んでもらえるだろうか」とか「どうやってあの人を笑顔にさせようか」なんて、他人を元気にさせられるような悩みを持つようになると、あら不思議、自分の悩みや苦しみなんてどこかに飛んでしまいます。

 簡単なことではありませんが、元気のない自分を元気にするのではなく、他人を元気にさせられるような思考や振る舞いが出来たらいいですね。

 折角いただいた貴重なご縁です。新入社員に早く一人前になってもらうためにも、甘くぬるい経験はさせてはいけません。愛情をこめて厳しく育てたいものです。