大石会計では、来春卒業の大学生の採用活動を行なっています。超売り手市場といわれる中、大勢の学生たちが弊社説明会に足を運んでくれるのはありがたいことです。
理由は分らないのですが、以前とは学生の傾向が変わってきました。数年前までの就職氷河期は、大企業を諦めた人がやむなく中小の会計事務所を目指す傾向がありました。
会計事務所が何をするところなのかも分らずに来ているので、元々税理士志望の人は少なかったものです。ところが今年は、会社説明会参加者の大半が税理士志望の学生なのです。
景気がいいと資格を目指す学生は減ると思うのですが、その中で税理士志望の人が増えているのは何故なのでしょうか。
いまの学生の多くは複数社から内定をもらえます。こちらが内定を出したからと言って受諾してくれるとは限りません。企業側は選ぶ立場ではなく、選ばれる立場なのです。
したがって、私どもが採用活動で心がけるのは、大石会計事務所を好きになってもらうということです。そのために採用担当には大石会計のエース級を当てています。
だからと言って、学生たちに迎合することもご機嫌をとることもありません。採用基準の一番は大石会計の文化に合うかどうかです。どんなに優秀な人でも方向性の合わない人が入社したら上手くやっていけません。
将来の大石会計を支える大木になってもらうためにも、出身大学や資格よりその人が根っこに持っているものを重視したいものです。大木が育つには生える前の一粒の種がいちばん大事だからです。