人はイメージしていないことは実現できないものです。散歩の途中で、気付いたら富士山頂にいたなんてことはありえません。富士山頂に立とうと思うから登れるのです。
ただ目の前のことを頑張るのではなく、価値のある目標に向かって頑張ることに意味があるのです。
目標について興味深い調査結果があります。ハーバード大学のある教授が、学生たちに目標を持っているかどうかを調査しました。その結果は
- 目標を持っていない・・・・・・・・・・・84%
- 目標を持っているが紙に書いていない・・・13%
- 目標を持って、それを紙に書いている・・・3%
その後、学生たちの追跡調査をすると、当時目標を持っていた13%の人の平均年収は目標を持っていなかった人の約2倍だったのです。さらに、目標を紙に書いていた人の年収は、それ以外の人の年収のなんと10倍だったのです。このように、将来のなりたい自分をイメージして紙に書くことには大きな効果あるのです。
私も以前片付けをしていたら、何年も前に紙に書いた目標が出てきたことがあります。そこに書いてあった目標のほとんどがタイミングはともかくその後に実現していました。書いた当時は、少しホラめいた目標さえも案外実現できていたから不思議です。
オリンピック選手が、目標を書いた紙を寝室の天井やトイレのドアに貼っている話はよく耳にします。
「人間というものは、目標があると、必ずそれに向かって努力する不思議な生き物だ」と言ったのは、私が尊敬してやまない経営コンサルの故一倉定さんです。
さらに一倉定さんは、「世の中にいい会社とか悪い会社はない、あるのはいい社長と悪い社長だけだ」とも言いました。
中小企業の場合、会社は社長の人生観をそのまま映し出す鏡です。社長の人生観に違う会社には絶対になりません。
その意味でも社長が自身の人生観を反映した経営計画書を書くことは大切です。銀行用に作る計画書や社員に作らせる計画書には意味がありません。
忙しくて計画を立てる時間がないという社長、計画があるのとないのとでは会社の成長のスピードは2倍以上違います。計画書を書く時間なんて、あっという間に取り返せるのです。
そもそも、社員に目標を設定させ尻を叩いておいて、社長が目標を語れないようでは反則というものです。すぐにつくりましょう、魂のこもった経営計画書。それが出来ないなら社員にも目標なんて与えないことです。経営計画書について気になった方は大石会計までご連絡ください。