高津
1月も半ばを過ぎてくると、確定申告の準備をしていくようになります。
私が一番最初に確定申告に触れたのは、まだ20代で、会計事務所とは無縁の世界にいた頃でした。旅行先のフロリダで盗難に合い、ちょっとお高めのブランドのバッグと、トラベラーズチェック(今どきの方は知らないですね。海外旅行の時に使う小切手のようなものです)を取られてしまったのです。
もちろん保険で補填されるものもあったので、実質の損害金は大したことがなかったのですが、父から『雑損控除』の確定申告をしてみたらどうだ、との提案があり、一緒に計算してみたところ還付金額200円となり、大笑いしたことがありました。
確定申告の時期が近づくといつも思い出します。たった200円ですが大切な税金です。
その時は還付請求はしませんでしたが、納める税金、還付される税金があり、国がそれをどのように使っているのか、納税者の方がどんな思いで利益を出し、税金を納めているのかがわかってきた今は、たくさんの方に確定申告の意味や必要性を知って欲しくてたまらなくなります。
生活と密着している税金である所得税、職業会計人としてこの確定申告の繫忙期を信念を持って乗り切りたいと思います。