不満の解消します?

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「現在の社内の環境、待遇に満足していますか」と、あなたの会社で社員に聞いたら、社員は何と答えるでしょうか。怖くてなかなか聞けませんよね。

 中小企業の社員で「満足しています」なんて言う人は少ないと思います。満足しているとしたらそれも少しお目出たい人だと思います。

 では社長の立場ではいかがでしょうか。当社には十二分な福利厚生があり、業界トップクラスの給料を払っていると胸を張って言える社長は立派なものです。

 ご安心ください。どんな会社にも足りないところはあるものです。その不満要因をはじから解消したらいい会社になれるかといえば、あにはからんや。

 むしろ不満足要因があることは健全でもあります。なにかに満たされないことが不満だとしたら、会社に対してだけでなく自分自身にだっていろんな不満があるはずです。

 自分のスキルや知識、身体に対してだって不満があるのではないでしょうか。そう考えると不満は活力にもなりますから、水準の高い不満でしたらあったほうがいいのです。

 給料に対しても、「オレはこの程度ではない」と前向きな不満があるからこそ、働く意欲もまた高まるのではないでしょうか。

 マズローの欲求5段階説で言うところの4段階以上の高次の不満でしたら、それは望ましい状態です。低次の不満が満たされているからこそ生じる高いレベルの不満なのです。

 会社の方針や作業環境、人間関係などは、満たされないと不満が生じますが、満たされたからといって満足感は高まりません。不平不満をなくすことで社員がやる気になるとは限らないのです。

 一定水準以上の社員の満足感を高めるためには、達成感や責任の持てる仕事、上司や仲間からの承認、困難だけどやり甲斐のある仕事等々の動機付け要因(心の報酬)を満たす必要があります。

 大石会計も足りないことがたくさんあります。今日も書きながら反省です。