ミスやクレームの多い人はどんな立派な会社にもいるものです。パレートの法則通り2割の人に8割のミスが、また2割の人に8割のクレームが集中してしまいます。
これって意識の問題それとも性格、能力の問題・・・いずれにしても矯正しない限り職業人としては一人前になれません。
私は会計事務所に入社したての頃、毎日その日に覚えたことや注意されたことをノートに書いていました。税務会計や周辺業務はもちろん、顧問先業界のこと、マナー等々毎日新しい発見がありました。
これを2年間続けました。銀行を辞めてまでして人生をかけた仕事ですから真剣になります。普通の人よりも覚える早さも量も違ったと思います。
税理士受験している間は間違いノートを書き続けました。そこにはミスをした時の感情も書き込みます。間違いにはパターンや傾向がありますから答練や本試験前の見直しは有効でした。
私はこのやりかたで税理士試験5科目を1度の失敗もなく合格しました。能力以上の結果が出た気がします。
これらは私の成功体験です。若い人たちには何でもいいから成功体験を積んでほしいのです。成功体験はいい結果も大切ですが、そこに至るプロセスこそが本当の成功体験なのです。
どんなプロセスを辿ったら上手くいくのか、その思考の習慣、行動の習慣を身につけること、そこに意味があります。習慣は大事です。良い習慣は能力そのものなのです。
やれば出来る、出るところに出たら出来るではありません。やる気がなくても出来る、誰も見ていないところでも出る、これが習慣です。出来るのではなく出ることです。無意識で出てしまうのが習慣なのです。
いい習慣は勝手に身につきません。自然に身につく習慣は自分にとって何の抵抗もない居心地のいいものなのでロクな習慣になりません。
いい習慣を身につけるには、はじめは意識してやるしかありません。やらないと居心地が悪くなるまでやることです。
いずれは結果に繋がります。『未来の果を知らんと欲せば現在の因を見よ』ですね。