倉又
ゴールデンウィークのこの時期に、3度目の緊急事態宣言が発令されました。「第4波」がやって来ています。
1年前、最初の緊急事態宣言が発令された時の新規感染者は東京で87人だったそうです。閑散とした繁華街やガラガラの電車が印象的で、世の中みんなが混乱し怯えていました。今東京の新規感染者が87人であれば、新型コロナの押さえ込みに成功したと言える数字かもしれません。
あれから1年が経ちました。幸いにも身近に感染者もなく、毎日報道される数字に慣れてしまい、いつの間にか恐怖心や緊張感が薄れてしまっています。重症化しにくい、かかっても大丈夫という認識が生まれていないでしょうか。
新型コロナウイルスで亡くなった方が国内で1万人を超えたそうですが、その8割は第3波、つまり昨年の12月以降だそうです。「変異株」といわれるものですが、この数カ月で爆発的に増えています。
ウイルスは変異しています。感染力も致死率も上がっています。私たちの対応は変わっているでしょうか。感染力がまだ弱かった頃のウイルス対策を、もしかしたらそれよりも緩い対策をしていないでしょうか。ウイルスが変化するのと同じく、私たちも変化できるはずです。
昨年は「今年は特別」でしたが、今年もまた「特別」になってしまわないようにしなくてはなりません。
ゴールデンウィークはもう仕方ありませんが、今年の夏はオリンピックも予定されています。これから楽しい夏、楽しい秋、楽しい冬を迎えられるように、今一度気を引き締めていきましょう。