パソナグループは兵庫県淡路島へ、アミューズは山梨県西湖へ……本社移転の話です。大手企業が都心から地方へ本社機能を移しています。
テレワークやWEB会議が進み都心のオフィスビルの空室率は上昇しています。都心だけではありません、都下の国立市でも路面店の空室が目立ちます。
大変な世の中ですが、混乱している時にこそチャンスがあります。コロナコロナとへこたれている場合ではないのです。
いまこの瞬間は厳しい飲食業界にしても、どう考えてもこの先飲食需要がなくなるイメージはありません。政府もワクチン接種証明の申請受付を間もなく始めるといいますから、普通に外食ができる日はそう遠くありません。
ということは、今がチャンスです。飲食店の閉店は多いですし、店舗を借りるにしても好条件で借りられます。
私は実体験から、『オフィスや店舗は少し贅沢ぐらいがちょうどいい』がモットーです。少し駅近、少し豪華、少し広い、少し機能がいい……自然にそれに見合った自分たちになるのです。社員が家族や友人に少し胸を張りたくなる、そんな見映えのいい物件にしたいものですね。
見栄を張る必要はありませんが、そこに集う人たちの目に見えないパワーは理屈ではありません。いい所にはいい気が集まるものです。
この私の考えを聞いて実行に移した社長がいます。結果どうなったかというと、ビジネスは極めて順調に展開しています。その思考がそうさせるのです。
反対に少しショボい店舗だったら、それに見合った自分たちになりそうな気がします。少しだけ背伸びするのがいいのです。そんな考えから、私は社員に100円ボールペンやビニール傘は使うなと言います。
ただしやり過ぎは良くありません。賃借するに当たり目安にする家賃は、粗利の15%以内、飲食店でしたら売り上げの3日分以内が月額家賃の上限です。粗利がそれに満たない店舗は、家賃が高過ぎるか、集客が下手過ぎるのです。