髙津
私はバブル期まっただ中で、新橋で働いていたOL時代がありました。
男女雇用機会均等法が既に施行されていたとはいえ、男女差別は当たり前のようにありましたし、パワハラ、セクハラなんて言葉はなく、宴会ではコンパニオンがアリのように動きまわり、カラオケでは腕をくみながらデュエットなんてことは当たり前でしたし、酔っぱらった上司の抱擁は実にうまくかわしていました。
はたして、それが嫌だったかと聞かれると決してそんなことはなく、楽しんでいる自分もいましたし、そのような立場を利用してうまく世の中を渡っていく女性もたくさんいました。
こんなことを書くとチャラチャラしている適当な仕事をしてきたように思われそうですが、決してそのようなことはなく、仕事はガツガツ取りに行くものと教えられ、世の中は活気だっていてすべての仕事は忙しかったので、たくさんの仕事を要領よくこなすことをモットーにやっていたと思います。
仕事が増える=忙しくなる、自分の時間が無くなる。
仕事が増える=もっとできると認められたんだ。ならもっと効率よく頑張ろう。
私は常に後者でありたいと思って仕事に取り組んでいます。
会計事務所では、新しいお客様が増えたり、担当が変わったりすることが良くあります。その際私はこう思います。今度のお客様はどんな仕事をされているんだろう、どんな経営者の方なのだろう、どうやってここまで会社を大きくしてきたんだろう、後継者はいるんだろうか、私は何をしてあげれるんだろう、等々考えると、ワクワクします。
仕事だから忙しいのは当たり前なんだという時代に育ったせいでしょうか。仕事をやらされている感でとらえたことが一度もないのです。
それをノーテンキでいいね。と言われたこともありましたが、それでも良いです。人生の内でも一日の内でも仕事をしている時間が一番長いのです。ならば楽しくワクワクして仕事していきましょう。