東京2020パラリンピックが終わりました。この新型コロナによる混乱の中ひと月半にわたったオリンピック、パラリンピックが無事開催できたこと、関係者の皆さまには感謝しかありません。
世界中から、今回のオリパラは日本だから開催できたと称賛されていることに、何もしていない私ですが日本人として誇らしい気持ちになります。
やはりオリパラは開催してよかったと思います。今になってもケチをつける人はいますが、万人が納得できることなどないのです。
オリパラから生まれたドラマから、たくさんの勇気をもらうことができました。子供たちの中にはこのオリパラで未来が大きく変わる人が出てくるかもしれません。
今回のオリパラで私が個人的に応援していたのは、車いすバドミントン女子の山崎悠麻さんです。山崎さんは顧問先社長のお嬢様で、かねてよりそのご活躍はお聞きしていました。
結果は車いす女子シングルスWH2で銅メダル、同じく女子ダブルスでは見事に金メダルを獲得しました。
山崎さんは二人姉妹のお姉さんです。妹さんと共に子供のころからバドミントンに本格的に取り組み、中学生まで全国大会に出場するなど活躍を続けていました。
ところが高校生のときに交通事故に遭い、両膝下の機能を失い競技を離れることになります。その時のご本人、ご家族はどんなお気持ちだったでしょう。
その後、妹さんは大学、社会人まで全日本クラスの活躍をされて現在は第一線を退いています。
一方、山崎さんは障害を負ってから10年のブランクの後26歳で車いすバドミントンを始めることになるのです。努力を重ね、パラ開催時の世界ランキングはシングルス3位、ダブルスは1位です。これなら金メダルも納得です。
お先真っ暗な人生のどん底を経験した人が不屈の精神で逆境を乗り越える。その事実が五体満足の私たちに勇気を与えてくれます。自分自身を振り返ると、緩い自分に情けないやら、腹立たしいやら・・・。
人生には何が起こるか本当に分かりません。何があっても心は強く持ちたいものです。簡単に諦めてはいけませんね。改めてパラリンピアンには感謝です。