ちょっと昔話

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占部

 10月1日より大石会計に新しい仲間が3名入社しました。現在52名のスタッフが在籍しています。私が入社した2013年当時は20名程だったのが、気がつけば50名超えの会計事務所になっており、8年以上大石会計にいる者としては感慨深いものがあります。色々と考えているうちに入社した当時の事が頭に浮かんできたのでそのことについて少しお話させていただきます。

 私は23歳の時に大石会計に入社したのですが、当時20代のスタッフは私だけでした。同世代がいなくて少し不安な気持ちはあったのですが、特に悲観することはありませんでした。就職活動の際は会計事務所のみに絞って応募していたのですが、社会人経験もなく(もちろん会計事務所の経験もない)、資格は簿記3級のみという武器しかなかった私が内定をもらえたのは、大石会計だけでした。書類選考から含めると50社以上の会計事務所からお断りをされていましたので、何があっても最低5年はここでやっていくしかないと勝手に思っていました。

 就職活動も大変だったのですが、社会人として働くのも初めてだったので入社してからの方が苦労した記憶があります。会計事務所の仕事以前に一般常識的な事がほとんど分からず、電話の出方も分からない、送付状の書き方も分からない、トナーの交換の仕方も分からない、もう何が分からないのか分からない状態でした。何から何まで優しく教えていただいたパートさんには今でも本当に感謝しています。

 税務会計の仕事の方も全くの未経験だったので毎日のように先輩社員に叱られていました。自分なりに調べて勉強して、どうしたら叱られないかいつも必死に考えている一方で、「そんなこと教わってもないのに分かる訳ないでしょ!」と心の中では何百回も叫んでいました。口に出したことは恐らく一回もなかったと思います。その当時は理解できなかったのですが、後々振り返ると本気で叱ってくれる(想ってくれる)先輩のお陰で成長できた事は明白です。

 昔の事を思い返すと、あれだけ出来が悪かったのによくここまでやって来られたなと自分でも感心します。色々な人に助けていただきました。

 入社から8年半が経ち、今では新卒採用の面接官や新人の教育係をやらせていただいていますが、昔の自分と比べると今の若い人たちはみんな優秀です。どんな風に成長していくのか本当に楽しみです。楽しみに待つだけでなく、追いつかれないように地道に努力していこうと思う今日この頃でした。

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