さあ演じよう

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 大石会計では毎年一つのスローガンを共有しています。本年のスローガンは、『演じる』です。

 普通の人には誰にでも理想の自分があります。その理想の自分に近づくことは人生の大きなテーマです。「私には無理」「どうせ私なんて」などと思っている人は、面白いように思った通りの自分になっていくものです。

 同じような実績を残しても、称えられる人とそうでない人がいます。同じようなミスをしても、許される人とクレームになる人がいます。その原因は一体何なのでしょうか。

 それは周りからどのように思われているかです。ハッキリ言って自分が自分自身をどのように評価するかなんて、他人には興味も関心もありません。他人から見られた自分が社会的な評価です。伝わったものがすべてなのです。

 周りから低く評価されている人は、自分がどんなに能力のある人間だと自覚していても、必ず敗者になります。どれだけ良い商品をつくっても、お客様から「これは良い商品だ」と思われなければ事業は失敗するだけです。

 求められる人間像は、「組織から高く評価される人」、「お客様から高く評価される人」です。これまで出会った成功者は例外なくそんな方たちでした。

 どんなに優秀であっても、どんなに努力家であっても、どんなに誠実であっても、周りからそのように認められていない人のところで良い化学反応は起こりません。

 本当に優秀であるかより優秀だと思われること、本当に努力家であるかよりも努力家だと思われること、誠実であるかより誠実だと思われること、正義感はなくても正義感があると思われること、優しくなくても優しいと思われることが大切です。家族など身近な人にはもちろん、見知らぬ他人からもそう思われることが大切です。

 演じるのです。心まで変える必要はありません。「こう見られたい」という理想の自分像をデザインし、理想像に相応しい動作、表情、発言を演じるのです。演じて演じて演じ続けたら、いつしかそれが脳に条件付けされ、やがて本当の自分になるのです。

 さあみんなで演じましょう。