ふと感じたこと

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 私は関西出身で、関西のバラエティ番組、「探偵ナイトスクープ」が子どものころから大好きです。金曜日の深夜、家族で大笑いしながら観ていた記憶があります。

 その番組は、視聴者からの依頼を探偵役の芸人が現地に赴き解決する、という内容なのですが、「好きな時にいつでもゲップが出せるので見に来てください」という思わず笑ってしまうような依頼から、見ていて涙してしまう依頼まで様々あり、今ではネットで毎週配信されるのを子どもたちと楽しみにしています。

 先日の視聴者からの依頼に興味深いものがありました。それは20代女性からの依頼で、「結婚するにあたり、姓をどちらにするのか、夫となる彼も私も譲る気はなく、良い決め方がないか考えて欲しい」という内容でした。

 探偵が現地で実際に話を聞き、解決策として「騎馬戦で勝った方の姓にする」と決まり(男性に有利な気がしますが。。)、結果男性側が勝ち、その姓を名乗るということで落ち着きました。

 私はそれを見ていて、“姓を変えたくない”とごく普通に主張できる女性と、“自分の姓になるのが当たり前”という感じが全くない男性の双方に新鮮さを感じ、同時に好感を持ちました。

 生まれた時からの自分の名前に愛着を持つのは自然なことですし、実生活においても、名前が変わると手続きなど面倒なことが非常に多くあります。

 男性側の姓になるのがあまりにも当たり前で、考えすらしなかったという女性が多いのではと思いますが、改姓に違和感を覚えながらもそれを主張できなかったというケースもまた、今まで少なからずあったはずです。

 上のカップルが別姓を望んでいたかは分かりませんが、日本ではいまだに夫婦別姓が認められていません。同性婚も然りです。ですが、結婚後の姓について対等な立場で話し合うカップルに、時代は確実に多様性を認める方向へ動いているのだなと感じることができ、嬉しい気持ちになりました。

 結婚したら相手と同じ姓を名乗りたい、という方はもちろん多数いるでしょうし、相手の姓に変わりたいと思う方もいるでしょう。はたまた、社会でキャリアを積んでいると姓が変わるのは不都合だという考え方もありますし、キャリアなどなくても生まれた姓でずっと生きていきたいという方もいます。そのような様々な価値観、考えが認められる懐の深い日本になっていってほしいと思います。

 気軽に見ていたテレビ番組で思いもよらず色々と考えてしまいました。

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