偉大な政治家安倍晋三さんが亡くなられました。憲政史上最も長く首相を務め、日本国のためだけでなく、首相を辞した後も海外での知名度は高く大きな影響力があった方でした。日本の損失です。

　首相経験者が暗殺されたのは現職を含めてこれで7人目です。64人中7人が殺害されているのですから、皇族を含め最重要人物の警護は国家の責務ではないでしょうか。

　安倍さんは、私が行く富士桜カントリー倶楽部で何度かお見かけしました。ＳＰに囲まれていた総理時代でも数メートルの距離まで近づけましたから、悪意を持った人物なら何でもできてしまうと当時は思ったものです。

　そういえば安倍さんの実父安倍晋太郎さんと竹下登さんが自民党総裁を争っていた時に最後のトップ会談は富士桜カントリーで行われたと聞きました。

　安倍さんは多少の強引さもあった強い政治家だったので支持しない人も多いのですが、私は世界の真ん中で輝く強い日本国を実現しようとした安倍さんが大好きでした。

　2012年からの第2次安倍政権では、アベノミクスにより日本経済は力強さを増したと共に国際的にも日本の地位向上に貢献しました。

　在任中の日経平均株価は2倍以上に、訪日客は4倍に、有効求人倍率は伸びて就職氷河期は終わり、東京オリンピック招致開催は大きな実績でした。

　森カケ、桜を見る会等で安倍さんはメディアから散々批判されました。どれも日本の大局からしたらどうでもいい問題でした。些細なトラブルを追及する大衆迎合の大手メディアの影響が強まると、毒にも薬にもならない指導者ばかりが増えてしまいます。

　いまの日本には、大衆受けのいいリーダーではなく、安倍さんのような強さを兼ね備えたリーダーが待たれます。謹んでご冥福をお祈りします。