仲
私はコーヒーが好きです。味はもちろんですが、それと同じくらい香りや飲んでほっとする時間が好きなように思います。
コーヒーが飲める素敵なカフェも大好きなのですが、だいぶ前に一風変わったコーヒー屋さんを近所に見つけました。それは花屋さんの軒先にある、屋台のコーヒー屋さんです。女性店主がきりもりしていて、そこのコーヒーがとても美味しいのです。
豆は手挽きで、水は井戸水、それを七輪と鉄瓶で沸かし、淹れてくれます。屋台ですからお客は外、寒い季節はいくつか置いてある火鉢であたたまりながら、という感じです。
ここ2年ほど、そのお店には行けてなかったのですが、ほんとに最近そこの店主さんが書いた本を偶然見つけ、その方がどのようにして屋台のコーヒー屋を始めるに至ったか、また始めてから今までの道のりを知ることができました。
高校卒業と同時に出会った男性からの大きな影響、大根農家に住み込みで働いた話、風呂なしアパートでの一人暮らし、バックパック一人旅、有名果物店でアルバイトをしたときの挫折、挫折から救ってくれた友人の言葉…。
色んな紆余曲折があり、たくさんの出会いがあり。その全てを通して感じたことは、店主さんが自分と常に真剣に向き合っていたことです。周りがしているから、それが当たり前だから、そういうことよりも自分はどうしたいのか、ということにとても真剣だったのだな、という印象をもちました。
学生時代をのほほんと過ごした自分に猛反省なのですが、色んなタイプがありますので、私は私で自分の人生を目一杯楽しむこととします(笑)
今の時代、色んな生き方が受け入れられるようになってきましたから、子どもたちには是非、時間を大事に、自分がいきいきできる生き方を見つけていって欲しいと思います。(ネットにかじりついている娘たちを横目にしながら切に願います!)