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3月から大石会計事務所でお世話になっております。所員の皆さまやお客様に、支えて頂いている毎日です。一日でも早く皆さまのお力になれるよう、頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします。
私は学生時代、アルバイトで貯めたお金でよく旅をしました。友人の提案で、いつの頃からかお世話になった方々へ、5円玉を入れた小箱を渡すようになりました。 「良いご縁の感謝の表現にしたい」 そんな気持ちからだったと思います。その中で、忘れられないエピソードがあります。
シンガポールの大きな橋を徒歩で渡り、しばらくすると風景はガラリと変わりました。ガイドブックにはない景色に時間を忘れ、道に迷い、通貨が使えないことに気がつきました。いつの間にか、マレーシアに入っていました。辺りは暗くなり、お腹も空き、泊まる場所もない。小さな店先で地図を広げ行ったり来たりしていると、女性がフルーツと飲み物をくれました。その上、ご家族が帰り道を案内して下さいました。
見ず知らずの私達にここまでして頂いたことに、本当に有り難い思いでいっぱいでした。別れ際にお礼を述べ、いつもの様に小箱を渡しました。すると、「これは、お金?どのくらいの価値?」と聞かれました。私達は意味を伝えたつもりでしたが、小箱は返されました。想いを伝えるのは難しいな…。
このことは、その後もずっと心に残っていました。
大石会計事務所に入社して、社内でのサンクスカードという取り組みを知りました。日々の業務で感じた感謝の気持ちを一言の手紙に代えて贈ります。頂いた時は、本当に驚きます。すごく嬉しいです。慣れない環境の中でスーッと緊張が解かれる思いでした。具体的な内容と嬉しいメッセージが添えられています。小さなカードに言語化された想いは、グッと胸に響きます。
相手に伝えるって、こういうことなんだなぁ…と。
あの旅のことを思い出しながら、私も上手に伝えられるようになりたいな!と、サンクスカードを見つめています。