S.N
毎年日本漢字能力検定協会から発表される「今年の漢字」ですが、去年2023年の世相を表す漢字は「税」でした。「税」が選ばれるのは今回で2回目です。1回目は2014年の消費税率を5%から8%に引き上げた時でした。2023年の漢字が「税」だったのは、全般的な増税の話もそうですが、インボイス制度の開始も大きく影響しているのは間違いありません。
いずれにしても消費税という税金は多くの人の関心を引く話題であるようです。消費税増収の考え方には、単純に消費税率を上げるという考え方とは別に、消費税率を下げて消費者の消費行動を活性化させることで増収させるという考え方もあり、たまに議論になったりしています。
日本の税収の3分の1は消費税による収入であるため、消費税を完全に無くすというのは難しいでしょうが、税率を上げることありきで話を進めてしまうのも釈然としません。
次に「税」が今年の漢字に選ばれるときは、ネガティブ先行の選定ではなくポジティブな理由で選ばれることを願っています。