芭蕉と行く

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K.H

 先日ふと思い立ち、月島から押上はスカイツリーまでの東京散策を敢行いたしました。
炎天下の中、距離にして約7キロを目的もなく散策していたところ、道中にて松尾芭蕉出発の地である採荼庵跡に行きつきました。

 なんの因果か、日本を行脚した偉人と散策中に巡り合ったことに運命的なものを感じながら、同時に幼少期より東京在住である身の上にもかかわらず、まだまだ知らない景色の多さに脱帽いたしました。

 普段はめっぽう電車での移動が多く、目的地に早く・無駄なく到着することは素晴らしいことだと感じた一方で、仕事も私事も、日々時間に追われる感覚に支配されているような中にあって、道の途中のちょっとした発見や感動を見つけられるような感性をなくさずに、日々を大切に過ごしてゆきたいと改めて感じました。

 ちなみに余談となりますが、松尾芭蕉は深川を出て千住までは船での移動だったようで、松尾芭蕉の歩いた道は辿れていなかったようです。

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