秋吉
少し遅い夏休みをいただいて乗鞍岳に行ってきました。乗鞍岳は長野県と岐阜県にまたがる日本百名山にも数えられる名峰です。標高は3,026メートルで日本で19番目に高い山になります。
ただし、2,700メートルの畳平までバスが出ていてそこからの登山が可能なので最も登りやすい3,000メートル級の山と言われています。「登山に興味があり標高の高い山にも挑戦したい。でも、体力には自信がない」という方にはお勧めで、実際に年配の女性グループや初登山の70代ご夫婦とも話す機会がありましたがゆっくりペースで山頂まで登られていました。
百名山と言われるだけあって景色は素晴らしく息を呑むような風景が広がっています。今回は畳平の山小屋に泊まって朝早くに出発したおかげで人が少なく空気が澄んでいたため尚のことです。朝早くに見られた雲海は時間の経過とともに消えていき濃く青い空に変化していきます。気温の変化とともに表情を変える山の風景に感動しました。
日本は自然豊かで四季折々があり自然そのものを八百万の神々として崇めてきたと言われています。特に国土の3/4が山地で豊かさも厳しさも教えてくれる山々は山岳信仰の対象とされてきましたが、実際に登ってみるとその一端を感じることができます。
乗鞍岳には1か月前に行く計画でしたが台風と重なり宿を取り直しての登山になりました。自然は決してこちらの思う通りにはなりません。山は綺麗な表情を見せてくれていたと思ったら理不尽なほどに大雨になることもあります。その変化を受け入れるしかありません。そしてそこにも学びがある気がします。