
Y.A
1~3月は、会計事務所が一年で1番忙しい時期です。なぜなら確定申告の申告期限に向けて、業務が集中するからです。
確定申告なさるお客様には、毎月お会いする方もいれば年に1回この時期だけお会いする方もいます。
そしてこの時期にだけお会いできるお客様の近況を教えていただくことは、私の楽しみの一つです。
結婚した、家を買った、子供が大学に受かった、孫ができたなど、お客様の去年一年の状況を伺い、共に喜び、私も幸せのお裾分けをいただきます。
他方で親が亡くなった、病気になったなど、悲しい近況を伺う時もあり、その時はともに憂い、お客様の負担にならない範囲で励ましの言葉をかけさせていただきます。
まるで盆暮れにだけ会う遠い親戚のように、お客様の人生を遠くから見守り、ほんの少しだけ花を添えることができる時間です。
英語の慣用表現に「I’m happy to catch up with you(あなたの近況を知れて嬉しい)」というものがあります。
手紙の中でよく使われる表現ですが、年に一度だけお会いできるお客様と対面するとき、私はよくこの文章を思い出します。
今年もあと数回、この文章を思い起こす時間がある予定です。
去年も今年もそして来年も、お客様の人生に少しばかり寄り添える時間は私にとって至福の時間です。