現在・過去・未来

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大谷

 最近よく耳にするようになってきた量子コンピューターというものがあります。まだ実用化には少し遠いレベルだと思いますが、これが進化したら処理速度が現在のコンピューターとは比べ物にならないレベルになりますから、世界の様相は大きく変わるのだと思います。

 AIにしても、本当に人間に近いか、人間を遥かに超える思考を持ったコンピューターが出てくるのではないでしょうか。やがてコンピューターに自我が芽生えるようなことになったら、その時人間の生きる道はあるのでしょうか。

 なんだかSF映画のような話ですが、現実にはそんな未来が着実に近づいているのだと思います。20年ほど前、私は遅ればせながら初めて携帯電話を持ちました。上京した直後は公衆電話から新潟の実家へ電話していたので、なんて便利なんだと感動したものでした。一方その時代、インターネットも一般に普及し始めていました。

 電話回線を使って今より格段に遅い通信速度でようやくネットにアクセスしていましたが、今ではスマートフォンで誰でも高速に世界中の情報にアクセスできます。昔は何かの情報を得たいと思ったら書店や図書館で調べるというのが当たり前でしたが、今はよほど専門的な情報でない限り、ネットですぐに情報が手に入ります。これにより情報の価値も大きく変わりました。振り返れば、たった20年そこそこで世界は大きく変化しています。

 私たちを取り巻く環境が日々着実に変わっていく世界で、個人においても企業活動においても変化、進歩しないということは後退していることに他なりません。これから10年後の世界がどうなっているかは分りませんが、私たちはそういう世界に生きているということだけは忘れてはならないのだと思います。諸行無常という仏教用語がありますが、移ろいゆくことを前提として、日々新鮮な気持ちで生きて行きたいものです。

 最後になりましたが、最近日本中で地震が多発しています。今は本当にいつどこで地震が起きるかわからない時代ですから、物資や家族との連絡網等、日々の備えはしっかりしておかなければならないと改めて思いました。

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