吉野
現在、日本では空前のラグビーブームが訪れています。
今までラグビーに接することの無かった人たちがラグビースタジアムを訪れ、またテレビ等で観戦し、日本を応援していることは元ラガーマンである私にとってこんなに嬉しいことはありません。
私は今年で49歳になります、もうラグビーを引退してはや24年経っています。現役時代を含め(約13年)、今のような盛り上がりはなかったと思います。
オールドファンの中では、全国高校ラグビー大会(通称、花園)、大学選手権(伝統の早明戦)、新日鉄釜石、神戸製鋼の黄金時代等々あるのでしょう。(個人的には母校である大学の前人未到、大学選手権9連覇ですが)
上記の偉業は、ほとんどの方々は聞いたことがあるくらいなのでしょうね。今日のラグビー人気は今始まったことではなく、前回のラグビーW杯で日本がティア1といわれる優勝候補の南アフリカに勝利した瞬間から始まっていたのかもしれません。
私は中学、高校、大学、社会人とラグビーを続けてきました、少なくとも頑張ったという自負がありますが、頑張ったという経験があるだけでラグビーについての戦略、戦術については現代ラグビーの足元にも及びません。
現代のラグビーは本当に進化しており、私の現役当時は目標、お手本はすべて日本のラグビーの中での話しでした。
世界に目を向けている現代ラグビーに勝てるはずもありません。負け惜しみではなく、逆に今すごく嬉しいです。
自分を育ててくれたラグビーが脚光を浴び、後輩達が「ジャパン・日の丸」を背負って頑張っている姿は、今の自分自身も頑張らなくては、とやる気にさせてくれます。
ここで学ぶことは、成功や失敗の体験はそのままにしておくと、ただの自分の経験でしかありません。その都度、時代時代で進化すること、合わせることが大切であると思いました。
以前、お世話になった会社では「昔はなぁー」「おれの時代は・・」なんてことが良く先輩から聞こえてきたものです。
自分自身、そうならない様に気をつけ、自分の経験、体験を後輩たちに語った上で、彼らが何を受け取ってくれるかを常に考え、意識した上で、人としての模範と成り得る人になりたいと思う今日この頃です。