吉田
英国のオックスフォード大学が出した論文で「10年後に消える職業・なくなる仕事」の中に「税務申告書代行者」「簿記、会計、監査の事務員」というものがあり、その理由はAIやRPA(人工知能)の台頭によるためです。
また、令和元年度の税理士試験において受験者の内41歳以上が全体の3割超を占め30歳以下の割合は2割超しかなく、逆に公認会計士試験は合格者の内30歳未満の割合は8割を超えているそうです。
上記のような情報を見るとこの業界で働く者として残念に感じますが、考えてみると昔は取引を仕訳してそろばんで貸借を合わせて試算表を作っていたのが、現在では会計ソフトで簿記の知識がなくとも分かり易く決算書までができ国税庁のHPでも個人の決算書や申告書もできITの進歩を日々感じています。
しかし、この話をクライアントにするとありがたいことに殆どの方達が、「毎月来てくれて様々な相談に乗ってくれ、各種提案もしてもらい大変助かっている。そんな先細りの業界ではないのではないか?」と言っていただけます。
弊所代表の大石は、いつも「皿の上の勝負はするな」と言っています。これは、我々の業界でいえば税務会計知識があればそれでよいということではなく、知識を得る努力は勿論必要であるが、それ以外に顧客に対して「何ができるか」という意識を持つことが大切ということになります。
あらゆる業界で二極化が進んでいます。私も顧客への貢献に焦点を当てて日々業務に取り組んでいきたいと新年にあたり考えました。